ヤンチャだった学生時代>メガベンチャーからのベンチャー企業>天然水事業で起業!までのストーリー
小寺さん:
2つあります。
1つは、成果で報われる仕事は素敵だな、と思いました。
いわゆるホストは、女性を騙して儲けている、ようなイメージがありますが、それは本質ではなく、そういうホストもいるが、明確な野心があり、騙さずに儲けているホストもたくさんいました。
2つ目が、自分で経営を回してみたい!という自分の中の隠れた欲が湧いてきました。
ホストクラブの時に店長から店長補佐として、店長不在時は店の運営を全て任される、というミッションを与えてもらいました。
気づけば、店のオペレーションから、商材仕入、顧客対応、若手育成、シャンパンコールから私1人で店を回せるようなっていて。
また、初めて「任された」ことがすごく嬉しくて、自分で経営をしていく、自分で回していくっていうのがすごく自分の中で価値観として醸成されました。
大学進学後は、卒業後にどういう進路をお考えだったんですか?
小寺さん:
ベンチャー企業に行きたいなって強く思いました。
ナリアガリインタビュアー:
その理由はなんだったのですか?
小寺さん:
当時の価値観からすると、大企業は「年功序列」のイメージで、ベンチャー企業は「任される」イメージでした。
ですので、大企業よりもベンチャーに行こうと考えました。
そして、最後は、内定を頂いた中で、最終的にソフトバンクを選びましたね。
ナリアガリインタビュアー:
最終的にソフトバンクを選ばれたのは、どういった部分に魅力を感じて選ばれたのですか?
小寺さん:
本当はもっと小さいベンチャーに行くつもりでしたが、大学3年生の当時の彼女(現在の妻)との間に子供を授かり、相手のご両親を安心させるために、知名度のあるベンチャーを選びました。
当時は、ソフトバンクは携帯事業参入前であり、ITソフトウェアの卸売やADSL事業を始めたばかりで、TV局買収などの会見もあり、テレビで叩かれがちな時期でもあり、それで有名になりつつある会社でした。
また激務でも有名でした。
現在、ソフトバンクはさまざまな会社を買収し今の規模の大きさになっているのですが、さまざまな文化が入り混じっており、社員さんの仕事や志に対しての温度感がバラバラであると感じました。
私は孫社長が就職説明会でお話されていた「情報革命で人々を幸せ」を社員全員がもっと意識的に統一させる必要があるのでは?と人事を志望し、面接でもそう伝えました。
ナリアガリインタビュアー:
入社後どうでしたか?
小寺さん:
まず最初のミッションは「パソコンを売る」でした。
孫社長が創業した頃のビジネスを踏襲した事業部で、5年間、パソコンから、大規模システム、iPhone/iPadを販売・提案しておりました。
6年目でようやく人事部長からのお声がけで、人事に配属し、そこから6年間従事しました。
ナリアガリインタビュアー:
ソフトバンクの中ではどういう風にキャリアアップをされたんですか?
小寺さん:
人事に配属された後は、子会社の立ち上げや外資系企業との合弁会社設立、グローバル採用や組織開発など、色々なことを経験させて頂きました。
本当に恵まれていたのですが、慣れていけばいくほど、もっと激しい環境で働きたいという欲が出ました。
キャリアアップし、役職がつくと、他社の人事やベンチャー企業の社長とご一緒することが増え、同年代にも関わらず、自分以上に厳しい環境に身を置く彼らが羨ましく思えました。
特に「働き方改革」真っ盛りな時期で、残業撲滅を掲げる人事が全社員に通達し、自分たちは見本にならなければいけない状況でしたが、私は、(今だから白状しますが)定時で帰らないといけないのは地獄でした。